自分の勉強法をフィーリング勉強法と名付けてみました。講座の分のお金はかかってしまうけれど、再現性は高く、誰でも合格しやすい方法になっていると思います。
忘れないように、こまめに繰り返し復習するのは正解?
よく、忘れてしまうとまた1から(理解から)やり直すことになり、無駄だという話があるかと思いますが、皆さんはどう思いますか?
勉強法の前に、記憶について考えてみたいと思います。
みなさんは記憶についてどう考えていますか?
よく言われているのは、全てを記憶していては脳がパンクしてしまうから、脳はほとんどを忘れるようにできている、ということ。でも、本当でしょうか?
私はこう考えています。
一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで
千と千尋の神隠し
みなさんはこんな経験はありませんか?
これまで一度も思い出さなかったのに、とあるきっかけで、突然現在と過去の記憶がつながり、呼び起こされた経験が。私にはあります。内容はもう思い出せませんが。
生き物の潜在能力は計り知れません。神秘に満ちていると言えるかもしれません。無限の可能性を秘めているのです。その生き物たる私たちの脳。記憶の容量の限界も本当にあるのでしょうか?
勉強をしていると、忘れる、すぐ忘れるとばかり考えがちですが、忘れることはないのです。ただ、二度と思い出せないだけで。思い出せないなら同じじゃん、と思いますか?
私はそうは思いません。一度勉強して、すぐに思い出せなくなる。でも、決して無駄ではないのです。思い出せなくても、無駄ではないのです。その証拠に、全体を1周して忘れた頃に2周目に入ると、1周目の内容が思い出されたりします。
思い出せないことを恐れる必要はないのです。何度も出会ううち、あるいは新しい記憶によって刺激されて古い記憶がつながり呼び起こされることで、どんどん思い出しやすくなるからです。
だから、私のおすすめの勉強法は、1度理解することは重要ですが、復習は直後に1回、翌日にもう1回ぐらいとほどほどに(問題を解くのは2回ぐらい)、思い出せなくなることを利用するぐらいの気持ちで、全体を何周もするやり方です。しかも同じものではなく、出来るだけ違う人の講義を使って何周もします。これも大事なポイントです。毎回新鮮な気持ちで勉強できる上、全く同じ講義でない限り、必ず理解が深まったり、新たに得るものがあります。前に進む感覚も持てるので、おすすめです。
私の感覚では、全体を3周ぐらいすると、だんだん思い出しやすくなり、定着していきます。私は、ラッキーセブンではないけれど、どんな内容でも7回聞けば(見れば)覚えると考えています。7回という数字は何となくですが。7周を目標に勉強してみましょう。私はいつも7周が目標で、実際は3周ぐらいで十分定着しますし、時間切れになることが多いです。
思い出せないことを恐れないで!
思い出せなくなることも味方につけて勉強していきましょう。
独学か講義か?
私は圧倒的に講義派です。本を読んでいても、理解できていなければ内容が頭に入ってこず、字面を追っているだけになってしまうからです。講義の良いところは、理解ができるところと、視覚と聴覚の両方を通じて、エピソードとしてより強烈に体験できることです。私はアニメ好きから転じて講義好き・勉強好きになりました(笑)。
アウトプットはアウトプットなのか?
意味不明な問いに思えるかもしれませんが、皆さんはどう思いますか?
私は、アウトプットもインプットだと考えています。物事というのは、どういう風にも言えてしまうものですが、あえてはっきりさせるなら、アウトプットもインプットの内なのです。問題とその回答をインプットする作業であり、膨大な量の問題を解いて、知識を定着させるのも、インプットと言えるでしょう。
もっと言うと、私は、人生の全ての瞬間がインプットだと考えています。誰が見ていなくても、神が見ていなくても、必ずあなたのことを見ている人がいます。それは自分自身です。だから、自分の命に恥じない行動をとることが大切なのです。今日の自分が明日の自分を作る。今日何を見て、何を感じて、どう行動するのか、その全てが、インプットなのです。
その上で、分野ごとにインプットはアウトプットと必ずセットで行いましょう。アウトプットまでがインプットです。
理解か暗記か?
私の答えは、ズバリ理解です。理解していれば問題は解けるし、理解していれば自然と覚えていくものだからです。理解しながらアウトプットで定着させていけば十分だからです。理解だけで目標点の7割取るイメージです。暗記はどうしても覚えられないときの最終手段に過ぎないと私は考えています。ちなみにNo.1簿記Youtuberのふくしままさゆきさんも理解派です。
自分の能力と試験で求められるレベルの差を認識する必要はある?
よく今の自分とゴールの差を知ることが合格への最短ルートだと言われていますが、あなたはどう思いますか?
私はそうは思いません。ゴールとの差を意識するのは、最後の最後、確実に受かるなという実感を持てるようになるレベルまで来た時だけで良いと思います。本試験レベルを自分が超えられた後です。合格点が取れるようになってから、模擬試験や過去問を受けるのが理想です。
それまでに意識すべきは、自分が実感として持てる理解度、今解けるようになりたい問題のレベルで良いと思うからです。理解できてないと思うなら、何周かする中で理解度を高めていく。過去問レベルはまだ解けないと思うのなら、問題集レベルを解けるようにしていく。過去問が解けそうなレベルの問題集まで(あるいは過去問を抜粋した問題集まで)ステップを踏んで進めていく。理解すべきことは理解し尽くし、やれることはやり尽くした。これで合格点に届かなければ困る。このぐらいになったら、初めて通しで過去問なり、模擬試験なりを受けてみよう。きっと合格点が取れるはず。もしもミスなどで及ばなかったなら、ミスしたポイントをまとめたミスノートなどを作るのも有効。過去問・模擬試験の演習で2割ぐらい伸びます。理解で7割突破、演習で9割突破、といったイメージです。
最短で合格が正義か?
確かに、最短で合格して他のことをするなり、次のステップに進むなりしたいという気持ちはわかります。しかし、せっかく資格取得を目指すのなら、今後活かせる知識にした方が、望ましいし、次のステップにもつながってくれるはずです。だから、時間をかけてでも理解した方が良いし(実は結果的に最短合格にも近づく)、自分が納得いくまで勉強した方が私は良いと思います。
よく「簿記3級に、あるいはFP3級にこんな短期間で合格しました」と公表している人たちがいて、確かにすごいのだけれど、自分のためを思えば思うほど、短期合格にはあまり価値がないように思います。それよりも、簿記3級やFP3級のうちに理解を頑張っておくと、2級以降が断然楽になります。私は、特に簿記3級、2級のうちは、勉強の期間や時間は考えずに、自分の理解度だけを指標にして勉強していました。
今回の一曲
Blow out / 鈴木このみ
アニメ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』オープニング
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