1-2 引きこもりについての考察

引きこもりについて、どう思う?

引きこもりは悪?

私は元、引きこもりだ。それほど重度ではなかったし、親も強くは言わなかったから、私はそれほど荒れずに済んだのだと思う。両親に感謝。自分がそうだったからそう思うのかもしれないが、世間の風当たりは強いかもしれないけれど、私は、それほど引きこもりが悪いとは思えない。やはりこの世の中には、引きこもりたくなる要素が多分にあるように思う。嫌なことから逃げることも、やめたいことはやめることも、本当に大切なことだと思うからだ。無理やり外に連れ出すのも違うように思う。わかったような口はきけないけれど、それぞれ理由はあるのだ。本人は相当苦しんでいるはず。だから、難しいかもしれないけど、それ以上追い詰めないことが大事な気が個人的にはします。私もそうだったけど、やはり回復するにも時間はかかってしまうから、周りが大変だろうなと、やはり思いますけど。

引きこもりの理由

引きこもりだけではなく、他のことにも言えることだけれど、その時はわからない、ということが、人生では起こることがある。生物だから、勘というか本能というか、脳の斜め上というか、どういう訳かはわからないが、後からしかわからない、という場合が人生にはある。引きこもりの理由も、その時の本人の思っていることは実はたいした問題ではなくて、本当はもっと他に重大な理由が隠れているかもしれない、ということがあるように思う。メンタルクリニックに通ったりもしていたけれど、メンタルヘルスの面でも、本当の理由じゃなかったという場合が、自分の経験上あることだと思うのだけれど。それが直らない限り、解決しない。

引きこもりの利点

私は、引きこもって良かったと思っている口だ。自分も周りも大変だった部分はあるけれど、あるとき引きこもりは素晴らしいのではないかと気が付いた。なんせ誰にも邪魔されることなく、自分のことに、自分の好きなことに没頭できるのだ。社会人という視点からすれば当然遊んでるんじゃなくて働けということになるのだろうが、自分の時間というのが精神的にものすごく大事だと気が付いたからだ。私の世界観は、引きこもりで変わることになった。それまでは、「引きこもりなんて」と思っていて、いざ、自分が引きこもりになってしまって、でも、世界観が変わって、引きこもりが素晴らしいと気が付いた。面白い経験ができたと思っている。

「本物」の引きこもりを目指す?

私は、「本物の引きこもり」というのがいると思うのだ。それは、他者との距離を自分に最適に保ち、自分の暮らしの範疇に自分の人生の最適解を持ってきて、引きこもっているタイプの人のことだ。つまり、「いつでも人と関われて」「いつでも外に出られる」けど出ないだけの引きこもりだ。精神的な引きこもりではなく、物理的な引きこもり。最強の引きこもり。私は一時期、本物の引きこもりを目指して頑張っていました。

自分のその後

ちなみに私は、今でも人類社会にいろいろ思うところはあるけれど、いつでも外に出られる人になって、引きこもりではなくなっています。健康面を考えても引きこもり生活だけで人生の最適解とはいかなかったから、本物の引きこもりにはなれない気がするけれど。

大丈夫。引きこもり直せるよ。ただし、他の人の力ではなく、自分で立ち直る必要があるけど。

今回の一曲

午夜の待ち合わせ / Hello Sleepwalkers

『ノラガミ』(2014)オープニング

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