頑張れなかった学生時代
学生時代、私は全然勉強を頑張れませんでした。公文に通っていたので、それでも高校は進学校に通えたのですが、自分の振る舞いがひどくて辛い日々でしたし、高校に入ってからはとうとう勉強できなくなり、1年浪人後、なぜか大学には入れたものの、ついに1年で中退することになりました。小さい頃から病みすぎていたし、今思えばASDの悪影響がかなりありました。長年統合失調症にもなっていたものと思われます。今はメンタルクリニックで薬を処方してもらい、相当改善しています。
私の学生時代は本当にひどいもので、「学生時代なんていらなかった」と思ってしまいますが、今でも関わってくれる数人の友人が出来たことと、やたらと聴きこんでいた音楽だけは、現在のためになってくれている気がします。
生きる意味を求めて
しんどい学生時代を経て、大学を中退し、ついにひきこもりになってしまいました。ここから5年ほどひきこもることになります。その間、最初は法律系の資格取得を目指していましたが、精神的に病んでいるのに勉強を頑張れるはずもなく、親に内緒でやめてしまいました。実はここからが今の自分にとって非常に大事な時期になっていきます。
始めはとにかく休んでいました。1日12時間以上睡眠していた時期もありました。回復が進んでくると、自分が長年抱えていた死にたい気持ちと向き合うことになりました。そして、何か一つでいいから、自分が本当にしたいこと、生きる意味になってくれるぐらい好きなこと、大事にできることを見つけようと決意しました。
最初は読書が一番好きなことなのではないかと思っていましたが、違っていました。その後Youtube動画、アニメと変遷し、ついにアニメが自分がこの世で最も好きなことであることを発見しました。気持ち悪いと思われそうですが、アニメを観るためなら生きてもいいと思えたのです。それからはずっとアニメを大事にして生きてきました。
今は、母の「どこかで元気で生きてくれていればそれでいい」という言葉や、メンタルクリニックの存在にも支えられて生きています。また、最近、死者がどうなるのかという霊の話を聞く機会があり、今ではすっかり死にたい気持ちが失せてしまいました。
ひきこもり卒業
生きる意味を見い出し、自分を取り戻し、すっかり回復した自分は、父に勧められて、父の会社で働き始めます。ついにひきこもり卒業です。2017年のことでした。バイトとして入れてもらい、人と関わることが苦手だったため、総務から経理・財務へと移り、難しい仕事ができる自信がなかったので、簡単な仕事でとお願いをして、数年働きました。
念願の一人暮らし
ひきこもり時に心に決めたことがもう一つあります。それは、自分に正直に生きること。本当にしたいことだけをして生きていれば、病むことなどないのです。働いて少しお金も貯まってきたときに、私がしたかったことが、一人暮らしでした。2019年8月、念願の一人暮らしがスタートしたわけですが、半年ほど経った頃に体調を崩してしまい、どうしても出勤できなくなってしまいました。ここから数年休職することになります。メンタルクリニックにもかかりましたが、クリニックに通うこともできないぐらいの体調でした。そんな中で始めたのが食事制限。食事から元気になろうと考えたわけですが、凝り性なASDはその後危険な方向へと進むことになります。
断食が体にいいということで取り入れていたのですが、食事について調べるうち、不食という生き方と出会います。日本にも一人、全く食事を摂らずに生きている秋山さんという弁護士がいます。私たちは、衣食住に依存して生きています。三大欲求の一つでもある食事に依存せずに生きていける、お金もかからないということに魅力を感じ、挑戦することにしたのです。【!危険なので絶対に真似しないでください!】不食はカルト宗教扱いとなっています。死人が出ているからです。
不食のやり方をちゃんと学ぶべきだったのですが、そうすることもなく不食を開始しました。数日でベッドから動けなくなり、7日目にこれは今夜死ぬなと思いました。まあ自分がやりたいことをやって死ぬわけだし、もともと死にたがりだし、文句はないけど、今日死ぬのか、そうか……。でも、もし明日の朝まで生きていられたら、身体がそれでもまだ生きろというのなら、ちゃんと食べて生きよう。という賭けをしました。
結果はご想像の通りです。身体はすごいですね。ちゃんと峠を越えて戻ってきたのです。そんなに簡単に死なないんです。焦点が合わなくなってしまった目でやっとの思いでUber eatsを頼み、玄関まで這って取りに行って、食事を開始したのを覚えています。
入院
自分がやりたくてやった不食なので、仕事に復帰できるほどではなくても、最低限不食を始める前の状態までは自分で戻すと決めていたのですが、食事への強いこだわりは残っており、食材を制限したせいで(野菜などだけだったので)たくさんは食べられず、4か月でだいぶマシにはなったものの、足のしびれが強く残り、自分での治療に限界を感じ、病院を受診。すぐに入院することになりました。2022年1月のことです。だいぶ体重も増えたと思っていたのですが、入院時は29キロでした。
病院の食事は当たりで、おいしかったのでしっかり食べることが出来ました。とにかく治したかったので、食事制限もやめ、お医者さんの言うとおりにたっぷり食べて、みるみる回復しました。無事に2週間で退院となり、食事の指導も受け、一人暮らしをやめて実家で食事を管理してもらうことになりました。ひきこもりの頃から親には迷惑をかけっぱなしですね。情けないです。
両親とメンタルクリニックに支えられて
体重は順調に回復し、入院時には治らなかった、一生治らないかもしれないとお医者さんにも言われた足のしびれも、実家で療養するうち、だんだんと治っていきました。入院時のリハビリから始まった歩行ですが、リハビリも兼ねて一日一万歩ウォーキングに挑戦するまでになり、1年ちょっと続けることになりました。メンタルクリニックにもきちんと通えるようになり(ちなみに先生も変わり)、ASDかつ統合失調症だったということで薬での治療にも踏み切ることになりました。このころからかなり元気に過ごせるようになり、また強いこだわりを捨てられない性格もだんだんと良くなり、薬のおかげで世界の認識の歪みみたいなものもずいぶんとなくなっていい意味で普通になり、今の資格取得Daysが始まります。
アニメ好きが転じて
実は一人暮らしをしている間に、マネーリテラシーを高めたいと思い、両学長のリベラルアーツ大学というYoutubeチャンネルを見るようになりました。今は見てはいないのですが、そこで学長が、今年の目標はこのチャンネルを見てくれている人が全員簿記3級に受かることだとおっしゃられていて、簿記3級に興味を持つことになりました。経理・財務にいたのだから、もっと前に興味を持っても良さそうだったんですけど……。
ぼちぼち勉強を始めていた簿記3級でしたが、元気になって仕事に復帰する話になった時に、上司に簿記2級まで取らないかと言われ、実は勉強しているという話になり、簿記2級まで取得することに決まりました。
アニメ好き・動画好きだった私がYoutubeで簿記3級の講座を見るようになり、ここからだんだんと講座に、勉強にはまっていき、今に至ります。アニメ好き、転じて勉強好きとなる!
簿記2級まで勉強してみて
簿記3級を取得し、2023年4月に仕事に復帰。最初は大幅に時間短縮してスタートすることに。
簿記の勉強がすっかり楽しくなってしまった私は、簿記2級を勉強しながら、その後のことを考え始めます。会計についてもっと学びたいかな、そう思ったとき、簿記1級のその向こう、会計士という選択肢に行き着くことになります。
会計士が取りたい、ということで上司と相談。仕事の時間短縮を2年引き延ばしてもらい、会計士を目指すことに。バリバリ働きながら目指される方もいる中で、本当甘えさせてもらってますよね。頑張らなければ。
今回の一曲
希望の唄 / ウルトラタワー
アニメ『食戟のソーマ』1期 前期オープニング
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